チョビット's diary

自律神経ガタガタ。考え方を変える為のメモ

ETV特集「長すぎた入院 精神医療・知られざる実態」を見て。

https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/20/2259602/index.html

 

今でも精神疾患での通院には、誤診があったり、大量の抗うつ薬を処方され社会復帰に遅れる人や、うつ病ではないのにうつ病と診断されたり、様々な精神疾患名がある現代、医者も的確な判断が難しいのは分かる。

だが、診察室に溢れかえっている患者に対して一日に診察をしなくてはいけない人数が多いと3分程のヒアリングと薬の処方で終わる病院が山ほど溢れている。3分でなにが分かるのかな?と何度も思ったことがある。

 

番組での長期間入院をしてきた人々は時代の、日本の臨床心理の遅れが原因だと個人的には強く憤る。

病気の事を自分で調べられる時代ではない。医師から下される診断が絶対な時代である。

 

現代では医師からの診断に疑問を持ったらネットや本、セカンドオピニオンなど自ら戦う事ができる環境だ。それですらまだまだ事足りないと感じているのだから、番組の内容を見ていると「そういう時代」といった言葉が多く出てくる事にモヤモヤとした気持ちになる。

 

いつの時代も日本社会は「仕方がない」や「あきらめ」「皆んなそうだから」など目の前の雑務に追われ仕方がない事をどうにかしようとするエネルギーが足りない国なのだと思ってしまう。

 

医療機関だけでなく、世間の考えもまだまだ遅れている。ここ最近はようやくうつ病が認知されているが、それでも10年前までは「怠け病」と言われてもいた。

統合失調症はまだそんなに世間では受け入れられていない。その病名を知らない人も多いのでは?だいたい、いつもメディアで騒がれてから徐々に浸透していく。

学校の義務教育内に盛り込んではいけないのかな?差別と偏見を取り除く為と、何より自分の身に降りかかった時に知識があるのと無いのでは治療の期間も変わってくるではないだろうか。

 

※5月17日に再放送があります。番組の主となる方は早くに退院できていてれば、俳優さんとかにもなっていたかもしれないな。と思える程雰囲気のあるかっこいい男性でした。なので日本の時代の犠牲になった事がヒシヒシと伝わってきます。